リーダーとしての実践──行動が信頼を育て、チームに流れをつくる

リーダーの行動は、いつも見られています。そして、静かにまねされてもいます。約束を守る姿勢。難しい局面で、自分が先に動く姿勢。メンバーの挑戦を尊重し、言葉で支える姿勢。

それらは「自分もやってみよう」という気持ちを周囲に呼び起こします。逆に、指示だけが増え、対話が減ると、人は少しずつ受け身になり、問題は表に出にくくなります。

ひとりの実践が、感情を揺らし、その感情が関係を変え、やがて成果や文化にまでつながっていく。“リーダーとしての実践”は、その循環の最初の一手を形づくる行為でもあります。

日々のふるまいには、性格や経験だけでなく、「どんな場面で、どんな感情が立ち上がりやすいか」という自分固有の傾向が反映されています。

Emotional Compass は、24の特性を通してその傾向を言語化するツールです。「リーダーとしての実践」Wayでは、その中でも特に、意思決定や関わり方に影響の大きい特性に注目していきます。

自分の特性を理解することは、できていない部分を責めるためではありません。むしろ、どのやり方なら自分らしく力を発揮できるのかを丁寧に見つけるための出発点です。実践は、内面の理解から静かに始まります。