仕事ができる人は、何が違うのだろう。──Googleは、「仕事ができる人」をどう考えたのか。|INNERSHIFT

著者:Yuta Mogami, Ph.D.

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「この人は仕事ができる。」

そう感じる人に出会うことがあります。

初対面で少し話しただけなのに、そう思うこともあります。

長く一緒に仕事をするなかで、その印象がますます強くなることもあります。

でも、不思議なことがあります。

なぜそう感じるのかを説明しようとすると、意外と言葉にならないのです。

成果が大きいからでしょうか。

知識が豊富だからでしょうか。

判断が速いからでしょうか。

あるいは、人との接し方なのでしょうか。

思い返してみると、印象に残っているのは数字や実績ではないことも少なくありません。

会議での何気ない一言。

相手の話を聞く姿勢。

難しい状況でも落ち着いて判断する様子。

誰かが困っているときの自然なふるまい。

そうした場面を思い浮かべながらも、

私はまだ、「仕事ができる人とは何か」という問いに答えることができません。

この問いは、昔から研究されてきた

「仕事ができる人は、何が違うのだろう。」

この問いは、私だけが抱いてきたものではありません。

多くの研究者も、長い時間をかけて探究してきました。

その代表的な研究の一つが、心理学者デイビッド・マクレランド(David McClelland)のコンピテンシー研究です。

当時、多くの組織では、学歴や知能検査の結果が仕事の成果を予測する指標として重視されていました。

しかしマクレランドは、本当に成果を上げている人たちを調べることで、その人たちに共通する行動や特性を探ろうとしました。

「仕事ができる人」を、肩書きや知識ではなく、実際の行動から理解しようとした研究だったと言えるでしょう。

その後も、この問いはさまざまな形で受け継がれていきます。

その一つが、Googleが実施したProject Oxygenです。

Googleは、「優れたマネジャーとはどのような人か。」という問いをもとに、膨大なデータを分析しました。

その結果、技術力だけではなく、部下への関わり方や対話の姿勢、コーチング、チームづくりなど、多様な要素が重要であることを見いだしました。

もちろん、これらの研究が「仕事ができる人」の答えを示したわけではありません。

むしろ、一つの尺度だけでは語れない問いであることを教えてくれているようにも感じます。

あらためて、あの人を思い浮かべてみる

こうした研究を読みながら、私なりに「仕事をできる人」を何人か思い浮かべていました。

難しい交渉をまとめた人。

専門知識が豊富だった人。

いつも冷静だった人

周囲への気配りができる人。

あるいは、相手の話を最後まで聞く人。

おそらく、人によって、思い浮かべる人は違うでしょう。

そして、その人を「仕事ができる」と感じる理由も違うはずです。

そう考えてみると、「仕事ができる人」という言葉は、思っていた以上に奥行きのある言葉なのかもしれません。

Thinking Experience

ここで少しだけ、最初に思い浮かべた「あの人」を、もう一度思い出してみてください。

そして、次の問いについて考えてみませんか。

Dialogue

もし機会があれば、この問いを仲間と話してみてください。

同じ職場で働いていても、「仕事ができる人」として思い浮かべる人物は違うかもしれません。

その人のどこに魅力を感じたのか。

どのような場面が印象に残っているのか。

そんな話をしていると、一人では気づかなかった視点に出会うことがあります。

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「仕事ができる人」という問いは、一人の能力だけで説明できるものではないのかもしれません。

組織という視点から考えると、個人だけではなく、組織全体の仕組みや関係性にも目を向ける必要があります。

その視点については、こちらの記事でも探究しています。

▶ 組織は、何が変われば変わるのか。
https://innershift.jp/guide/what-changes-an-organization-mckinsey-7s/

Emotional Compass

私たちは、人を見るとき、どのような特性や行動に目を向けているのでしょうか。

その視点は、自分自身の感情特性や価値観とも関係しているのかもしれません。

まずは、自分自身の傾向を知ることから始めてみませんか。

▶ Emotional Compass
https://innershift.jp/emotional-compass/


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