評価されるリーダーほど、頼まれる場面が増えていきます。
会議への同席、急な判断、想定外の調整。
「あなたなら分かっている」「あなたに任せたい」——そう声をかけられるたびに、引き受ける理由は十分にあるように見えます。
今回参照するのは、Forbes JAPANに掲載された記事です。
この記事では、AIやテクノロジーの活用が進む時代においても、高い成果を生み出しているチームや組織の背景には、人の判断や関係性のあり方が深く関わっていることが示されています。
Emotional Compass|境界保持力という視点
Emotional Compassにおける境界保持力(trait_05)とは、
感情や関係のなかで、
「どこまでを自分の責任として引き受けるのか」
「どこから先は、他者や状況の領域として残すのか」
その境界を意識しながら判断する力を指します。
境界保持力は、単に「断る力」ではありません。
引き受けることと、引き受けないことの両方を含んだ判断のあり方であり、関係のなかで自分の立ち位置を保つための前提でもあります。
参考:
Emotional Compass|境界保持力(trait_05)
引き受ける判断は、いつ増えていくのか
引き受けること自体が問題になるわけではありません。
責任ある立場であれば、引き受けなければならない局面は確かにあります。
ただ、引き受ける判断が増えていく過程は、あまり目立ちません。
一つひとつは合理的で、その場では納得もできる。
「今だけ」「自分がやったほうが早い」と思える判断が重なっていくうちに、どこまでが役割で、どこからが越境なのかを確かめる余裕が、少しずつ失われていきます。
境界が曖昧になると、何が起きるのか
断らない姿勢は、しばしば信頼や強さとして評価されます。
一方で、境界が曖昧になると、判断の重さはすべて自分に集まってきます。
引き受けているはずなのに、選んでいる感覚が薄れていく。
決めているのに、自由度が下がっていく。
そうした違和感は、成果や評価の陰に隠れて、後から現れることがあります。
ここで問題になるのは、判断の是非ではありません。
「正しかったか」「間違っていたか」ではなく、
その判断を引き受けたあとも、自分の立ち位置を保てていたかどうかです。
引き受ける/引き受けない、その分かれ目
引き受けるか、引き受けないか。
その分かれ目は、明確な基準で引けるものではありません。
覚悟の強さでも、責任感の量でもなく、
その判断を引き受けたあと、関係のなかで無理なく立ち続けられるか。
境界保持力は、その感覚を確かめ続けるための視点とも言えます。
断らないことで守られる関係もあります。
同時に、境界を引かないままでは、関係そのものが歪んでいくこともあります。
目立たない判断ですが、その小さな分かれ目が、
リーダーとしての持続性を左右しているのかもしれません。
元記事
- Forbes JAPAN
タイトル:AI時代に高業績チームを生む条件に関する記事
著者:Forbes JAPAN 編集部
URL:https://forbesjapan.com/articles/detail/90444
参考文献
- Forbes JAPAN 編集部(2025)
「AI時代における高業績チームと人の判断に関する考察」
Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/90444
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