INNERSHIFTの思想を支える2冊の書籍

INNERSHIFTの源流には、感情・行動・関係の“見えにくいプロセス”を丁寧に見つめ続けてきた研究と実践があります。
その背景にある問いや構造を、本というかたちでまとめた2冊の書籍をご紹介します。

人を幸せにする経営──関係の質を高めるリーダーシップ

感情から関係が変わっていくプロセスを描く

『人を幸せにする経営』は、リーダーのふるまいが生む「関係の変化」を丁寧に描いた一冊です。感情・行動・関係のあいだにある“目に見えにくいプロセス”を捉え直し、どのような対話やふるまいがチームを前へ進めていくのかを示しています。

組織開発やリーダーシップ支援の現場では、「なぜ、同じ取り組みでもチームによって結果が異なるのか」「なぜ、一部の人だけが負荷を抱えるのか」といった問いが繰り返し現れます。本書は、こうした問いに向き合いながら、感情から関係が立ち上がるプロセスを構造として描き出した本です。

INNERSHIFTで実装している Emotional Compass や IS360、そして INNERSHIFT JOURNAL(24特性)には、本書で整理された視点やエピソードが随所に反映されています。書籍としてゆっくり読むことで、支援の背景にある問いをより深くたどることができます。

人を幸せにする経営の詳細や特別装丁版のご案内は、出版社(国際文献社)の特設ページでご覧いただけます。

『人を幸せにする経営』書影

シェアド・リーダーシップ入門──関係がつくるリーダーシップ

自律的に動くチームを支える理論と物語

『シェアド・リーダーシップ入門』は、最上雄太の博士研究をもとに、「リーダーシップは特定の誰かの資質ではなく、関係の中で立ち上がる現象である」という視点を示した書籍です。メンバーが互いに影響を与え合い、必要に応じてリーダーの役割を分け合うことで、チームが自律的に動き始める。その仕組みと背景にある理論、そして実際の組織変革の物語を紹介しています。

自律的な組織づくりや、チームに主体性を生む条件、対話と関係が変化を生むメカニズムに関心のある方にとって、理論と実務をつなぐ手がかりとなる一冊です。リーダーとして現場で悩みながら動いている方だけでなく、リーダーシップ研究に取り組む修士・博士課程の方にも、理論の参照軸として活用いただけます。

INNERSHIFTにおける EQリーダーシップ® や Emotional Compass の設計には、本書で扱われる「関係がつくるリーダーシップ」という視点が色濃く反映されています。研究と実務のあいだを行き来しながら、なぜいまシェアド・リーダーシップという考え方が必要なのかを問い直す本でもあります。

書籍の詳細や読者レビューは、Amazonの紹介ページからご覧いただけます。

『シェアド・リーダーシップ入門』書影

2冊で立ち上がる──INNERSHIFT思想の全体像

研究と実践の往復から生まれた視点

この2冊は、独立した内容でありながら、INNERSHIFTの思想を「研究」と「実践」の両側から支えています。『シェアド・リーダーシップ入門』は、関係がどのようにリーダーシップを生むのか、その構造と条件を明らかにする研究的な柱です。一方で『人を幸せにする経営』は、現場で見えにくいプロセスを言語化し、対話と行動をどのように育てるのかを描いた実践の物語です。

2冊を合わせて読むことで、「なぜINNERSHIFTは感情から始めるのか」「なぜ関係を捉え直し、言葉にし、対話するのか」という思想線が立ち上がります。研究と実践の往復を通じて、リーダーシップが“生きるもの”として理解されていく構造が見えてきます。

サイト上の各モジュール──Emotional Compass、IS360、INNERSHIFT JOURNAL、Gift──は、こうした思想をそれぞれの形で具体化したものです。本を通じて思想の根に触れ、WEBやプログラムを通じて日々の実践へとつなげていただければと思います。

2冊をまとめて知る──出版社特設ページ

出版社(国際文献社)の特設ページでは、『人を幸せにする経営』と『シェアド・リーダーシップ入門』をあわせてご紹介しています。
書籍の詳細や特別装丁版のご案内については、こちらからご覧ください。