1. 本人インタビュー
行動・関係の変化を、本人の言葉で丁寧に聞き取ります。日常の場面を具体的にたどりながら、どんな思いで行動してきたのかを振り返ります。
感情を理解し、行動が変わると、まわりとの関係も少しずつ変化していきます。IS360は、その「関係の変化」を見える化し、言葉として立ち上げるためのリーダーシップ・プログラムです。自分の語りと、まわりの語り。その重なりから、いまのリーダーシップの姿が立ち上がります。
評価ではなく、関係を捉え直すプログラム
IS360は、「自分とまわりの語り」をもとに、リーダーシップを関係性のなかで見つめ直すためのプログラムです。感情と行動を理解する Emotional Compass のその先で、行動が関係性にどう現れているのかを丁寧に描き出します。
評価ではなく、いま起きていることを捉えること。その人らしいリーダーシップは、語りが重なるところに立ち上がります。
個人の内側だけでは見えないものがある
リーダーシップは、個人の中だけにあるものではありません。行動は必ず“まわりとのあいだ”に現れ、そこで何が起きているかが、信頼や協働の質を左右します。
だからこそ、まずは現実に何が起きているのかを、ありのままに記述することから始めます。良し悪しの判断よりも、事実を言葉にすること。その記述が、対話を生み、関係の変化を読み解く入口になります。
一人称と他者視点の“重なり”を見る
IS360では、まず本人が自身の行動や関係の変化を言葉にし、次に、まわりの人たちがその人の日常のふるまいについて語ります。
一人称の語りと、他者の語り。その二つを重ねて編集することで、関係性のなかで立ち上がるリーダーシップの現在地を描いていきます。数値化よりも、語りの重なりを見つめること。その人らしいパターンが浮かび上がります。
レポートは、次の対話の入口になる
IS360のレポートは、リーダーシップの優劣を決めるためのものではありません。起きている変化を記述し、その言葉を起点に対話を生み出すことが目的です。
自分では気づいていなかったふるまい。周囲から見た強みや、大切にしている価値観。それらが言葉として立ち上がったとき、チームに新しい会話が生まれます。その対話こそが、次の行動のきっかけになり、関係の変化をさらに育てていきます。
この「記述・対話」のアプローチは、書籍『人を幸せにする経営』(2025)にも反映されています。360度の視点から出来事を捉え、そこにどのような意味づけや関係の変化が生まれていたのかを丁寧に描き出すことで、リーダーシップの“いま起きていること”を言語化する試みです。
IS360は、この方法論をより体系的に整理し、チームや組織が自ら関係の変化を捉え続けられるように設計されています。書籍化された実務の記述と同じく、レポートは新しい対話をひらくための「物語の入口」として機能します。
インタビューからレポート、対話セッションまで
行動・関係の変化を、本人の言葉で丁寧に聞き取ります。日常の場面を具体的にたどりながら、どんな思いで行動してきたのかを振り返ります。
一緒に働くメンバーや関係者に、日常のふるまいや関係づくりについて語ってもらいます。複数の視点から、その人の姿を立体的に捉えます。
本人と周囲の語りを重ね合わせ、関係のなかで立ち上がるリーダーシップを描写する文章としてまとめます。評価ではなく、「今ここで起きていること」を記述します。
立ち上がった言葉をもとに対話し、次の行動のヒントを探ります。レポートを読み合わせながら、本人とまわりの人が一緒に関係の変化を確かめていきます。
感情・行動・関係・文化の循環の中で、IS360が担う役割
IS360は、Emotional Compass や EQリーダーシップ®の実践と補完し合う関係にあります。
一人分の変化が、まわりとの関係にどう響き、チームにどんな連鎖を生むのか。IS360は、その循環の「関係層」を描くプログラムです。